
間もなく公開となる長編アニメ映画
『竜とそばかすの姫』 が話題です。
細田守監督の作品といえば、2015年の『バケモノの子』以来となるわけですが、どの作品も話題になります。
公開直前ということで、テレビで過去の作品が放映されたり、メディアに取り上げられることも増えてきましたね。
それに伴って、今作の舞台が高知県をモチーフとしているということが情報として発信されています。
どうやら " 川 "が監督の意識の中で、あるいは今作のメッセージの中で存在しているようですね。
で、高知県なのか、と、やや納得できた感があります。
高知県内を流れる川は、どこを切り取ってもその美しさと穏やかさが印象的です。
既にキービジュアル等で発信されている地区は、付近自治体が「聖地」として取り扱いを始めています。

この浅尾沈下橋は、早くから話題になりました。
この沈下橋をはじめ、高知県内を流れる河川には沈下橋が多くあります。
この風景を求めて多くの人々がここを訪れ始めていますね。

天気が良いと仁淀川の美しさもひときわ。
川遊びや夏のアクティビティにも適しているので、楽しい体験ができると思います。
越知町役場が取り組みのひとつとしてシャトルバスの運行を実施するそうです。
確かに周辺の道路は圧倒的に狭い上、気の利いた駐車場などもありません。
近隣の皆さんや農業従事者の方、川漁師の方などにご迷惑をかけることのないようにという配慮でしょうね。
その辺は来訪者も心に留め、譲り合って、かつ、せっかくのサービスを存分に活用しましょう。

「かわの駅おち」の直近の、宮の前公園にバスの発着場があるそうです。
自動車で来訪される方は公園の駐車場も助かりますね。

天候の変化しやすい山間部。見る見る間に雲がかかります(苦笑) 。
反面、夏は暑いと相場が決まっている訳で。
天候の変化と熱中症の予防には最大限の備えをお願いしたいところ。

こんな田舎の風景がそこら中に溢れています。
都会の生活に疲れた人が、心を空っぽにするには最適。
何も考えずに、ただ風に吹かれながらこの原風景を眺めてほしい。

とはいえ、ここも駐車場や周辺道路は狭いようです。
譲り合いの気持ちを忘れずに。

仁淀川中流域の名越屋沈下橋。「名古屋」ではありません(笑) 。
作品の中では登場しないようですが、ここも絶景ポイントのひとつ。風情があります。
対岸の地域へお越しの方は、上流方面から幅員の広い橋を利用すると便利で安全です。
そもそも全ての沈下橋は、狭くて自動車同士の離合ができません。安全と円滑のためにちょっと遠回り。
もちろん道路上への駐車はご遠慮いただいた方がよろしいかと。
いの町も役場の駐車場の利用を促しています。
そうか、JR伊野駅がロケハンされてんだな。
それ以外にも、周辺市町村にはいくつか映画の中のロケーションが存在します。
バス停とか学校とか河川敷とか(笑)映画が全編公開されたらいくつ登場するんだろう? 。
にこ淵も全国的に話題になり、以前から多くの来訪者が訪れます。
環境保全の観点や、従来の立地条件のため、多くの来訪者を一度に受け入れることができません。
路上駐車等の迷惑行為はご遠慮いただき、ここでもぜひ譲り合いの心をもって。
いずれにしても
この原風景と田舎の暮らしを護りながらここで生活する地元の皆さんに敬意をもって
そして田舎の不便さも楽しめるような心の余裕をもって
本来の自然の豊かさと、映画の世界観を堪能してほしいと思います。
来訪者にとっても、住民にとっても、ここが「聖地」で在り続けるために。
皆さんのご協力をお願いします。